「Missinglink」プロジェクト第一弾として、日本では知られずに歴史の中に埋もれてしまった、幻のポーセリングジュエリー「トシカネ」の希少なコレクションを一挙に集めた世界初となる企画展がヒコ・みづのジュエリーカレッジが運営する『Gallery HOLE IN THE WALL』で開催されます。
俊兼ジュエリー(通称:トシカネ)は、佐賀県有田で昭和6年に帯留め作りとして誕生した有田焼のジュエリーブランド。太平洋戦争がはじまると、帯留めは贅沢品となり制作が禁止され、軍人微章作りに転向。そして終戦を迎えると進駐軍向けにアクセサリー制作を開始します。時代の流れに合わせて姿を変えてきたトシカネ。もっと広く知られるためにはと、いろいろな試行錯誤をした中で作られたオリエンタルなデザインが欧米人に好まれ、多いときは年間数万個の注文もありました。1985年の世界的な経済のあおりを受け、輸出が完全にストップし、次第に姿を消し“幻のジュエリー”となってしまったのです。近年、現存するものだけという流通の稀少性価値から、海外のコレクターの中で再注目を集め、海外オークションでは1円玉サイズ程のものが数万円という高値で取引されている、まさに“幻のジュエリー”です。
展示会詳細
◆展示会情報◆
Supercraft ~TOSHIKANE JEWELRY~
日時:2019年7月7日(日)~18日(木) 12時~18時
会場:Gallery HOLE IN THE WALL https://holeinthewall.tokyo/
渋谷区渋谷1-20-5 ヒコ・みづのジュエリーカレッジ青山校舎入口
「Missinglink」 https://www.missinglink.tokyo/
共同代表:甲賀ゆうこ、原大輔
忘れ去られた歴史の中に埋もれるロストテクノロジーを見つけ、探求・記録し、それらを伝えることで、さまざまな忠実やストーリーを浮き彫りにし、未来につなげていくプロジェクト。